1960年代に血管拡張剤として開発された成分として、ミノキシジルというものがあります。高血圧症を改善させる効果がある医薬品として元々は使用が行われていましたが、服用を行っていた患者から毛髪が増加したという報告が多くあったことで、現在では発毛促進成分として認知されています。ミノキシジルは血圧を降下させる作用があることで、血圧を下げて血流を良くする効果が期待できる医薬品です。髪の毛が健康的になるためには、髪の毛の生成を行う上で大切になってくる毛母細胞に栄養素を補給することになります。
ミノキシジルの服用を行った患者に発毛効果があったのは、血圧を下げることで毛母細胞に十分な栄養素が補給されやすい頭皮環境になったためではないかと考えられています。ミノキシジルはAGA治療薬として知られており、育毛剤に配合されて販売が行われています。ミノキシジルを含んだ医薬品としては、服用するものと頭皮に直接塗布して使用するものがあります。頭皮に塗布して使用するミノキシジルを含有している育毛剤は、一般的には1か月から3か月ほど継続して使用することで、発毛効果を実感できる人もいます。
ただし、AGA治療薬はあくまでも医薬品ですので、副作用を発症する場合や頭皮の環境に適さなかったときにはかゆみやかぶれなどの症状を発症してしまうこともあります。飲むタイプのミノキシジルを配合している育毛剤として、タブレット型のものも開発されています。タブレット型の育毛剤に関しても、塗布タイプと同じように高い発毛効果が得られるAGA治療薬として知られています。