AGA治療が活発になってきた背景には、フィナステリドとミノキシジルという画期的な薬剤の開発があります。ですから、AGA治療では、フィナステリドとミノキシジルの処方が基本ですが、治療方法は薄毛の進み具合によって異なります。抜け毛が気になったり、AGAの疑いがあったり、AGAの進行が始まっている場合は、育毛シャンプーや育毛剤で頭皮をケアしながら、フィナステリドで現状維持したり、ミノキシジルで発毛を促進させます。AGAが進行していたり、すでにAGAと診断され治療を行っている場合、フィナステリドやミノキシジルである程度発毛する場合はそれで十分ですが、発毛効果が出なかったり、不十分な場合は、HARG療法を併用するのが効果的とされています。
この療法とミノキシジルで満足行くところまで発毛したら、フィナステリドで発毛した毛髪が抜けないように予防をします。毛髪が全くない部分がある場合は、フィナステリド、ミノキシジル、HARG療法でも発毛が期待できないわけではありませんが、満足できるような効果は残念ながら見込めないことが多いので、毛母細胞を移植して発毛を促す植毛や、かつらという選択肢も視野に入ってきます。AGA治療のうち投薬で効果が見込めるのは、毛母細胞が生きている可能性が高い段階までとされています。毛母細胞が死滅する段階に入ると、治療が難しくなりますので、AGA治療はなるべく症状が早い段階から始めるのが効果的です。